みなさん、こんにちは。GWも折り返しですね。
さて、五月の風が吹く園庭で、今年も鯉のぼりがゆったりと泳いでいます。
住宅事情等で最近では街で見かけることが少なくなった鯉のぼり。
こうして園庭で泳ぐ鯉のぼりを見ながら
「古から今に続く、子どもへの願い」に思いを巡らせました。
鯉のぼりに描かれる「鯉」は、鯉が激しい滝を登りきると
龍になれるという中国の故事「登竜門」に由来しているため、
「逆境を乗り越えて、大きく羽ばたく象徴」とされているそうです。
そんな話から、ふと中島みゆきさんの『ファイト!』という曲を思い出しました。
昭和の名曲ですが、最近のCMでも使われていたような…。
~暗い水の流れに打たれながら、魚たち登って行く。
光っているのは傷ついて、はがれかけた鱗が揺れるから~
~ファイト!冷たい水の中を、ふるえながらのぼってゆけ!~
あの歌に登場する魚は…たぶん鮭ですね。海に帰るので。
あの「流れに抗う魚の姿」は、まさに人生の象徴のようです。
人が生きていくのは、いつも穏やかな追い風ばかりとは限りません。
大切なのは「今、ここにいる子どもたち」が、まっすぐに空を目指し
泳いでいけるよう私たちが風を送り続けること。
「向かい風の時もあるけれど、それに負けずに泳ぎ切ってほしい」。
鯉のぼりを見上げながら、そんなことを考えました。